そういう素直さはいらない

少なくとも仕事の現場では、評価基準や価値判断の切り口がコロコロ変わる人間は無能。

今日はそんなお話し。

大昔、俺も会社員をしていた時代がある。毎月固定給を頂き、朝から定時まで働き、毎日残業した。上司が何人もいて、社長は天皇より偉い人だった。社長が現場に来ると社員は大名行列に出くわしたように、地面に頭を擦り付けるような勢いで頭を下げ、殺されないかビクビクしていた。
まるで、親方様の奴隷な(笑)まあ、今も会社員の世界はそうだろうね。

そんな世界では、評価基準がコロコロ変わる。
ありがちなんだけど、社長は勉強が好きな人で、いろんなスタディグループに属して新しい知識を得ているみたいだった。
それは素晴らしいことなんだけどさ、何かを勉強して来るたびに、新しい評価の枠組みを言い出す。

例えばね、それが営業の会社だとしたら、たいてい社員は結果の数字を管理されるよね。もちろん大きい売り上げを出した方がいい。
そのためには、毎週の商談の数を管理される。活動量が少なければ、たいてい結果も少ないからね。

これが普通だとして、当時の社長はどこで聞いてきたのか、突然言い出す。
『我が社のデータでは、活動量よりも毎週継続して結果を出せる社員のほうが、年間の累計の成績が高いことがわかった』と(笑)

だから、結果の売り上げは小さくてもいいから、毎週継続して結果を出せるように、管理職は営業を管理しなさいと(笑)

まあ、それはいい。確かにデータがそうならそうなんだろう。社長はよく勉強してる、それでいい。

でもさ、ここからが会社員なわけ。
部長に課長に係長に主任にチームリーダーに、まるで伝染病みたいに言い出す。

これからは活動量より継続性だ!って(笑)
あんたら昨日まて活動量活動量言ってたやんか。まるで自分の経験で気づいたかのように、もっともらしくのたまうんだよね(笑)

いや、いいんだよ。ビジネスの世界では朝令暮改が美徳だからさ。
でも、昨日までの価値基準で部下を苛め抜き罵倒しておいて、あっけなく今日はその価値基準ですか、と。
来月はどんな価値基準ですか、と。

価値基準が変わるのは別にいいよ。社長は努力してる。でも、上司が気まぐれで言い出した価値基準で、自分の価値基準すら簡単に変える管理職は、所詮は無能なサラリーマンだよ。

優秀な営業マンは自分で学び孤独に仕事し、結果を出してる。
価値基準はほとんど揺るがない。それをビジネス社会では孤高と呼ぶ。

価値基準をコロコロ変える無能な上司に付き合い、結果を出せない営業マンも所詮無能だよ。

そういう素直さはいらない。いらないどころか、害悪だよ。