それって怪しい話だよね?

「1.01の法則」って知ってるだろうか。

ある塾で壁に貼っているこれなんだけどね。

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これ見てどう思う?

 

普通に見たら、ああそうだね、毎日0.01分を頑張っていけば大きな力になるんだな、いい話だなって思うかもしれないよね。俺も一瞬、そうかなと思ってしまった。この手の話は結構心を動かすもんだよね。

 

でもさ、これって子供に勉強を頑張れっていうだけの話だったらいいよ。問題は、大人がこれを見て感動して、職場とかで根性論につなげて話すような場面だよ。もし職場でこれを言ってる上司がいたとしたら、その上司の能力はそこまでだと思ったほうがいい。少なくともその上司についていくと、社会的にも経済的にもきっと死ぬから。

 

なぜかって言うとね、努力って数値化するのがものすごく難しいし、ほぼ無理だからだよ。「0.01」頑張るって、具体的に何を?って説明できる人はいない。勉強だってそうだよね。

たとえば、0.01って勉強するベージ数のこと?勉強する時間のこと?それとも違うなにか数値的な指標があるの?もし時間数だとしたらどうなる?勉強時間240分×1.01=242.4分、これがなぜか365回の365日の複利計算をされてしまったら?よく計算できないけど、24時間で収まらなくなるよ。ページ数だとしたら?一体何ページある参考書なの。

そもそも「1」という基数は何を意味してるんだろ。もっと、そもそものこと言うと、乗数の計算っておかしいだろ。努力が数値化されると前提したとしても、普通は足し算だろ。毎日2.4分多く勉強したら、一年間で14.6時間も多く勉強できるんだよ、くらいの意味で言うなら分かる。

なんで複利計算なの、常識で考えて単利計算でしょ、って話なんだよね。

 

結局さ、何の意味もないんだよ。いま50代くらいの人が大好きな、根性論、精神論だよ。

なんとなくそれっぽく聞こえることを、精神論に利用されるとどうなるかっていうと、「過労でウツになりますよ」って話だよ。

この計算の本当の意味は、実はこうなんだよ。

 

毎日、ほんのすこしだけ残業をしたら、最終的に疲れが複利計算されて「ウツ指数」が37.8になります。毎日ほんの少しだけ作業を効率化したら、「ウツ指数」が0.03になります。

ウツ指数が50を越えたら、あんた死にます。指数が1を下回ると非常に健康です。

そういう意味だよ。

だから新卒社員が根性論で残業しまくると、1年ちょっとで病気になる。

 

俺も1990年代、夜の師匠から毎日120%頑張れって言われてきたよ。20%の部分が運を運んできてくれるからって。もっともらしいけど、結果的に意味がなかった。

10人の女性とセックスしてヘトヘトなのに、さらに2人増やしたら、俺は一週間もしないうちに心が壊れて逃げると思う。

 

今思うと、結局大切なのは、「何を選ぶか」と「何を捨てるか」っていう判断だよ。

やらなくていいものを捨てて、一つのことに全部集中させれば、多くの場合成功しやすくなる。

俺が選んだのは、「孤独」だった。仕事に仲間はいらない。パートナーは必要でも、「情報交換」するような同業者の友達はいらない。金にならない仕事もいらない。肩書や名誉、ステイタスも必要ない。自分の顧客以外からの評価もいらない。ランキングも必要ない。ちやほやされそうになると、俺は無視して逃げることにしてる。

自分の目標に対して戦うだけのこと。それが他人より数値的に劣っていても気にすることさえ捨てた。

 

そしたら、今は金銭的にも時間的にも、情緒的にも結構成功してると思う。

 

根拠がない理屈を持ち出してくる人間はどこにでもいる。特に、1980年代から1990年代に成功体験があるおじさん。根拠のないガンバリズムで、全力で部下の成功を阻止しようと頑張ってくれるから。

 

こんなこと言うと、ひねくれてるとか、素直じゃないとか言われるんだろうけど、

そういう素直さはいらないのだよ。また言うけど。