孤独に生きるということの本質

※今回のブログは、いろんな立場の人に、自分の身を守るための考え方の参考になると思います。ぜひご自身の何かに置き換えて読んでみてください。

 

アキラブログに度々書いていることだけど、仕事は孤独に取り組むものだと思ってる。

いつも言うように、仕事は自分の目標に向かって戦うべきであって、他人や他社との競争や、ランキングの小競り合いに消耗していると、気づいたら喧嘩に勝ったけど試合にはボロ負けしてるなんてことになる。

 

職場の熱気や雰囲気を尻目に、冷静に自分の目標に対してストイックになったほうが、サバイバルという点では絶対有利だよ。戦場で、名を挙げたいばかりに、小競り合いしなくていい場面で一生懸命撃ち合って死んでしまうようなもんだよ。やらなくていい撃ち合いは避けて隠れてたほうがいいに決まってる。

 

これが、もし一人きりで仕事をする自営業だとしたら、さらに孤独でいることは必要なんだよね。

零細企業の経営者とか、1人で仕事をするフリーランスとか経験した人はわかると思うけど、社会に1人で放り出されて、毎日小銭を稼ぎ続けて生活する生き方をしてみると、あることに気づくんだ。

 

「誰も俺が生き残ろうが死んでしまおうが、気にしてない」という現実。

 

孤独感を忘れてしまうと、自分の身が危なくなるときも多いんだ。

 

たとえば取引している会社があるとして、その集団からしたら、いくらでも代わりがいるワンオブゼムの零細業者でしかない。下請けの仕事をしたことがある人はよく分かるよね。

相手はサラリーマンの群れなんだ。サラリーマンは群れになると、1人では絶対できないような残酷な判断もできる。判断と言うかそこまで考えもしてない。

たとえば建設業だとするよ。「安い設備屋が営業に来たから、そっちに頼もう。あのおっさん面白いし」みたいな雰囲気で、簡単にそれまで無理も聞いてエンドレスで残業させてきた古い設備屋のおじさんに仕事を回さなくなる。おじさんがその後どうなるかも考えることもない。せいぜい、他に仕事もらってる業者くらいあるでしょ、くらいのもので。ところが、下請けのおじさんは真面目であればあるほど元請けに義理を立てて他の業者と取引しないもんだよな。

 

結局、おじさんは激しく動揺し、生活にも困り、廃業したりウツになったりもする。簡単に。簡単に人生を殺すことも出来る。

元請けのサラリーマンはのんきなもんだよ。社内でちまちま恋愛ごっこしたり、不倫ごっこしたり、今日は打ち上げだーとか言って頻繁に飲み会したりね。おじさんは明日の飯すら心配になるというのに。

 

切られたおじさんの義理立てなんか、会社員には価値どころか想定にすらないわけ。義理立てなんて頼んでないよと言う社員もいるだろうね。

 

俺もこういう立場で仕事をしているから、こんな雰囲気は昔からよく知ってる。下請け業者のいる前で、「今度ベンツ買うんすよねー」とか話し合ってる元請けの若い社員とか。その下請けの業者さんはベンツどころかボロボロの軽自動車乗ってるって気づかない。下請けの業者さんは、そんなガキを馬鹿だと思いながらも付き合ってる。

 

何が言いたいかというとね、孤独に仕事をしていくとしたら、自分の心には2つの考え方を持ったほうがいいと思うんだ。

 

一つは、もちろん「貢献する」という気持ち。下請けなら元請けに、リテールなら顧客に、幸せを願い絶対役に立とうと貢献していく純粋な気持ちね。

 

もう一つは、冷静に考えるということ。おじさんのように人が良ければ、元請けと運命共同体のように考えてしまいがちだろう。でも相手はそうは思ってないということも腹で理解したほうがいい。取引先の呑気なサラリーマンどもの気まぐれで、自分や社員を露頭に迷わせないようにしなければならない。

全力で貢献はするけど、義理立てはしない。信用はしても人情を持ちすぎないことが重要だよね。

 

断っておくけど、信用しないんじゃない。裏切るわけでもない。でも選択肢を持ちながら人と接したほうがいいというだけ。自営業者は食えなくて苦しんだ時代もあるから、仕事をもらえることが嬉しくてしかたないんだ。サラリーマンには想像もできないくらい感謝もしてる。でも、それが自分の足を引っ張ることすらあるのが現実なんだよ。

 

その取引相手が、裸で戦ってる相手だったら、義理と人情は最大限必要だよ。俺もそうしてる。裸で戦ってる人とは駆け引きしない。

でも多くの人はそうじゃない。だとしたら、信用はしていても義理と人情は自分のコントロール下に置いたままのほうがいい。

 

これはもしかしたら会社員としてもそうかもしれない。

呑気にしてる会社員も多いから気づいてないと思うんだけど、あのね、会社は一社員としてあなたの人生に責任を持とうとは思ってないんだよ。もちろん口ではそう言うかもしれない。でも、いざとなれば、やってもいないミスを押しつけられた挙句、集団パニックにように悪者にされ放り出されることもよくある。サラリーマンは責任という二文字をとにかく嫌う。責任という言葉を攻撃の材料にして人の人生を壊しても平気な人間になってしまう。悪者がいるわけじゃない。人が群れたら全員そういう行動を取らざるを得ないんだよな。

 

サラリーマンっていうのはそうじゃなきゃ生きていけないってこと。群れというのはそういう論理で動くんだ。会社員でも、風俗店でも変わらない。

 

会社員として考えておくべきなのは、会社は自分のクライアントに過ぎないということ。会社は家族じゃない。同僚は親友じゃない。上司は親じゃない。クライアントでしかないと思っておけば、さっきの2つの考え方を持てるようになるよ。

 

信用はしているけど、選択肢は用意しつつ大人の付き合いをする。ということね。

 

会社員時代、俺の上司は面白い人で、とにかく下請けの業者さんとは個人的に親しくしていた。義理を立ててくれる業者さんを絶対裏切らなかったし、部下の俺にも業者さんへの礼儀をしっかり教えてた。どんな風に仕事をしてくれているのか、俺は叩き込まれた。

しかし会社からしたらその上司は鼻つまみ者だったんだ。営業マンとして莫大な利益を確保していたけど、孤独に仕事をする人で、会社の言うことに従わないこともあったからね。結局、不可解な事件が起きて、ごたごたして、上司は失脚した。そのまま辞職したよ。

その後、上司は同じ業種で独立した。独立には大勢の下請けの業者さんの手助けが必要。でも独立した社員に対して、業者さんは相手にしないことが多い。元の会社から切られたくないからだ。もちろん、元上司は今までの業者さんに対して自分に鞍替えするようには言わなかった。

その代わり、業者さんはその元上司に対して、自分の人脈から違う業者と見込み客をどんどん紹介した。会社の規模が大きくなるにつれて、鞍替えする業者さんも出てきた。元いた会社の社長は激怒していた。最初はあんなに会議で馬鹿にしていたくせに、無視出来ない存在になると「潰してやる!」「あいつと取引する業者は切れ!」とか吠えた。

ところが、切るまでもなく業者の多くは散った。

 

元上司は、組織の中でも孤独を貫いた人だった。裸で生きていたから、同じように裸で生きている下請けの零細企業の社長達が支持をしてくれた。

冷静に考えているけど、義理と人情も大切にしていたんだろう。

 

分かるだろうか。

信用することも大切、義理と人情も大切、それと同時に、冷静な思考を持っていることも大切で。

 

もし恋愛だとしたら?

 

少し話は違うかもね(笑)

そこでは俺は冷静な思考は持たないよ。相手が駆け引きをしていたり、違うことを考えているのもすぐ気づくけど、俺は自分は駆け引きをしないと決めている。

恋愛ではそこまで俺はガキじゃない。駆け引きして身を守るほど田舎のガキじゃないよ。