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あなたの子供はギフテッドじゃないよ。

「ギフテッド」という言葉を知ってるだろうか。

 

ネットで検索すると、こんな意味として出てくる。

 

先天的に平均よりも顕著に高い能力を持っている人のこと、またその能力を指す。 その人物における高能力の傾向は誕生時から生涯にかけて見られる。 外部に対する世間的な成功を収めることではなく、内的な学び方の素質・生まれつきの学習能力を持つことを指す。」

 

分かりやすく言うと、高知能とか高能力の子供っていう感じかな。

ただし、ただ能力が高いということではなく、あまりにも個性的な内面世界を持っているがゆえに、高い能力がありながら社会的な評価を得られにくいっていう特徴がある。

もしかしたら、アスペルガーのこと?って考える人がいるかもしれない。

日本だと「アスペルガー」ってちょっと二面的なイメージを持つ人が多いと思う。

一つは、アスペルガー=無神経な振る舞いをし、徹底的に自己中な低能力のムカつくやつ。

もう一つは、アスペルガーを疑われる要素があるが、それゆえに才能に恵まれている人。

この後者のほうのイメージで語られるのが「ギフテッド」という分類なんだよね。

 

ギフテッドの特徴はざっくりとこう。

 

「高い道徳水準」・・・他人が不当な扱いやイジメを受けているのを見るのが耐えられない。抗議の行動に出やすい。

 

「過集中、過エネルギーをつぎ込む」・・・寝ないで取り組む、自分を追い詰めるように努力する、集中力が数年に渡って持続する。

 

「権威に無関心」・・・相手の社会的にポジションも、自分のステイタスにも興味がない。昇進や肩書、賛辞に無関心。

 

「敏感」・・・五感や感情への刺激に反応しやすい。匂い、温度、湿度、場の空気に敏感。

 

「情熱を注ぎ込む対象が常に必要」・・・何もしないのは病気になるほど退屈になる。追いかけるように毎日生きる。

 

「思考力、想像力が磨かれている」・・・感心のある分野について深く広く考えている。

 

「表現する手段を持っている」・・・情熱的に取り組む対象を持っている。

 

「世の中の多くの人が興味を持つことに興味を持てない」・・・みんながそうしているから、というだけでは興味を持つことはない。

 

「才能があることは著しく早い成長をする」

 

「マーベリック(一匹狼)」・・・独自のプロセスでアプローチするため、集団での取り組みが著しく苦手。

 

「才能のある分野が多方面に渡っている」・・・才能は一つだけではない。関連のないいくつもの分野で天才的な才能を見せる。

 

「本質が見える」・・権威やステイタスに惑わされないため、出来事や他人の本質を見抜きやすい。

 

「社会的に孤立している」・・・多くの場合、周囲の理解は得られず、変人とかキモいとか言われ孤立している。本質的な深い思考を持つが、周囲は関心を示さない。周囲が関わりを持とうとしないことさえある。生きづらい状況で1人で生きている。

 

「アンダーアチーバー」・・・知的能力、知的才能に対して、育った環境(家庭状況、経済状況、情緒的なもの)が影響して、学校の成績が著しく低い。孤立しやすい性格から、怠けていると思われがちで、教師から嫌われていることも多い。

 

知的障害などを疑われる」・・・発達障害自閉症精神疾患を疑われることも多い。実際に診断されていることもある。

 

そして最後に重要なのが、「いくつかの分野で想像を絶するような結果を出している」

・・・天性の才能なのか、努力の結果なのかは別にして、社会的な水準から言っても驚くような結果を出している。だが、多くの場合、社会的に無視され続けている。

 

とまあ、こんな感じだと思う。

こうして見ていくとさ・・・残酷なことを言うけど、少し生きづらい性格の子供を持つ母親は、「うちの子供はギフテッドかもしれない」って思いたがるだろう。でも残念ながらギフテッドであることはほとんどない。発達障害で配慮が必要な子供に、親が必死に「才能」を期待したら、子供はみじめになるだけだ。あなたの子供はギフテッドではない。

それに、ギフテッドとして将来一定の成功をするためには、「親の配慮」など不要なんだよね。

親が我が子に「ギフテッド」であることを期待して、勝手にレールを敷こうとしても、本当のギフテッドはそういう凡人が敷いたレールなどお構いなしに才能を爆発されるんだよな。

 

ギフテッドは子供の頃から劣悪な環境で育っていることがほとんど。いじめられたり、貧困の中で育ってる。思考とか想像力を駆使してサバイバルしていて、ひどい飢餓感から成り上がり願望も強く持つ。不良であっても権威に反発するタイプなので群れることもできない。ただし、子供の頃から常に才能の片鱗を見せている。

異常なほどの記憶力、絵や音楽の才能、言語能力、クリエイティビティ、身体能力、あるいは腹が立つほど女の子に受け入れられること、高すぎるコミュニケーション能力、口頭表現力。

劣悪な環境の中で脳のどこかの回路がつながって、才能がギフトされた感じがあるね。

誰にも教えられたり大切に指導されたりしないのに、才能が勝手に爆発してる。むしろ才能を制御できず、いじめられたり、問題がある子どもとして教師から目を付けられたり、友達が出来なかったりするんだよ。社会的に殺されてしまうギフテッドも多いなかで、生き残るのもギフトされた才能だったりする。

 

しかも、その才能は親が望むものではなかったりする。親は子供にギフテッドとして、音楽家とかアカデミックな職業に就かせたがるかもしれないが、本当のギフテッドはまるで変なところから飛び出すんだよ。エロの才能が大爆発とか、フェラチオが上手いとか、いかがわしい商売に興味大爆発とか(笑)

凡人の親が制御できるもんじゃ絶対ないから。

「ギフテッドとしてピアノを習わせて成功させたい」って、それ、あまりにも凡人の発想だし何も理解してないからさ。

 

多くのギフテッドは社会的だけでなく経済的に困窮したまま大人になってることが多い気がする。

自分を制御して論理的に成功に向かうことが困難だからだ。たとえば沢山の詩や写真を生み出し続ける明らかに才能のある男がいたとする。でも内面を表現し作品を作る才能があっても、それを「社会的にプレゼンテーション」する能力がなければ一生、才能を換金することはできない。

または、身近に自分の内面の才能を「交通整理」したり、「言語化」して理解を促してくれたりする知的なパートナーがいなければ、もしかしたら才能が毎日の生活の中にもぐり込んでしまって一生成功できない。

 

ギフテッドは、養殖は無理だよ。稚魚を社会に放流して、将来、川に戻って来たのがギフテッドなわけ。それ以外はギフテッドじゃない。ギフテッドは結果だけで語られる概念で、結果を出してなければ、申し訳ないけど発達障害というだけかもしれない。

 

引きこもりの息子が知的障害があっていつもPCにかじりついているからって、「この子に将来IT起業させたい」とか言う母親もいるよね。いやいや、それは無理ってもんで。今何も生み出してないのにギフテッドを期待するのは、子供に酷ってもんだよ。

 

弱い子供に最適な支援を与えず、勝手にギフテッド期待される風潮が一部であって、ちょっと怖いなと思ってる。