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風俗嬢にいろいろぶちまけたいのは、客だけじゃないという話。

かつて風俗関係の仕事をしていたとき、ほんと嫌だなって思う光景を山ほど見た。

風俗関係者が言うなよって話なんだけどさ。

この夜の世界には、「心配したふりをして利用しようとする人間」がこれほどたくさんいるのかと痛感したよ。

夜の店の人間はもちろん、もっとひどいのは「風俗店から弱い女性を救出する」などと正義感を振りかざす中年のNPOババア。ほんとに吐き気がしたよ。

両方さ、同じなんだよね。根本の人間性が。

「女性を救うために」と、女性を風俗店に勧誘する経営者。

「女性を救うために」と、風俗店から女性を救出しようとするNPOババア。

どっちも、女性を救うためじゃないくせに。どっちも自分の満足でしかないくせにね。

 

誤解がないように言うけど、風俗の仕事をする女の多くは、訳ありなんかじゃない。ただ金が多少必要で、ちんぽしゃぶっても別に構わなくて、若い時に売るもんがあるなら換金しとこうかぐらいのノリだよ。まあ確かに、育ちはあまり良くはない気もするけど、裕福な家庭環境で育った子も多い。

勘違いしてる人も多いよ。風俗をやる子は、価値観が先進的だとか、価値観が進歩的だとか思いがちなんだよね。でも違う。

風俗をやる女性の圧倒的多数は、伝統的で保守的な価値観に凝り固まってる。つまりね、女性は20代半ばになったら結婚して子供をもうけるべきで、男性のきょうだいがいなければ実家の跡取りをしなければならなくて、両親が認めない男性とは結婚はおろか交際もできない、みたいなね。

言っとくけど、金貰ってちんぽしゃぶる仕事をする風俗嬢の多くがね。そうなんだよ。訳ありと言われるような、家出をして放浪してるような女でもそう。あのあおいですら、若い頃はずっとそうだった。保守的で、伝統的な価値観で生きていた。

 

でもね、これって別に自分の意思じゃないんだよ。あくまで、普通の、平凡な女だというだけ。

たまたま、今、風俗の仕事をしているだけで、別にプロじゃない。実際、風俗嬢の99%は別にフェラチオが上手いわけじゃない。むしろ下手だよ。床下手。

仕事にプロ意識も全くないし、店をそれを求めることもしない。客がやってきて金を出せばちんぽしゃぶるだけ。それだけのこと。

 

女性を救うために風俗に勧誘するとか、女性を風俗から救済するとか、どっちも吐くほど気持ち悪いわ。

それは、場末のおばちゃんがやってる定食屋で、食品添加物の危険性とかカロリーの摂りすぎの弊害を説法するキモいババアみたいなもんだ。安全性なんかどうでもいいんだよ、冷凍食品でいいんだよ、おばちゃんが大盛りの晩メシ作って出してくれるってだけでいいんだよ。それを客のみんなが感謝して喜んでんだよ。

 

風俗をしたからって幸せになることはないし、風俗を辞めたからといって幸せになるとも限らない。何の仕事でも一緒だろ。

確かに風俗をやり続けるとまともな大人は離れていく。どんどん孤独になるだけ。

でも風俗をやって稼いだ金で人生が変わる女もいる。

俺の時は、長くても一年の在籍で強制的に「解雇」していた。一年も頑張れば金は貯められるし、それ以上やれば人生が腐る。危ない目にも遭う。社会的にも死ぬ可能性が高くなる。経営者がするのはせいぜいその程度の気配りだけで、あとはやるも辞めるも自分次第だろ。その仕事が人生を救うのか壊すのかは、自分次第だろ。

 

風俗嬢を取り巻く、救済を唱える人間たちだって、風俗嬢に金を払う客と変わらない。

結局自分の欲望を風俗嬢にぶちまけたいだけの話だ。