愛される女、愛されない男

何度も何度も言うんですが、「女性性」というものを長年商売道具にしてきたので、いわゆる「オンナ」を数万人単位で見てきた。

多くは誰もが認める美女だった。一方で外見的に残念な人も少なくなかった。見てくれの美女は美味しい思いをしやすいのは確かだ。同条件の選択があったら、人は美女からの提案を飲むだろう。男であっても女であっても、人はみんな美人が好きだから。

 

でもね、夜の仕事って、たしかに女性は見てくれが美しいに越したことはない。でも見てくれの美しさで成功したり、もっと言えば幸せを心から実感できる人生になれるとは限らない。若さだけしかもってないデブでブスの子が、「アキラ、わたしほんと幸せになったよ」って言ってる笑顔を見た時、俺は本当にこの世界の真実が見えた気がした。

 

愛されるオンナってどんななんだろう。

 

実はそれってはっきりしてる。

「他人の夢や憧れに、自分のハートをリンクできるオンナ」だよ。

 

難しい言い方で申し訳ないけど。

分かりやすく言えばね、例えば、ある男がこう言うとするよ。

「君には興味ないかもしれないんだけど、俺、憧れてる先輩がいるんだよね」

それは仕事の先輩で、仕事が超絶出来て、自信に溢れ、ビジュアルも輝いていて、女性社員にモテて、男性社員からも一目置かれていて、顧客からも絶大な支持がある、とするよ。あんな男になりたいんだって、男が女性に言う。

 

愛されないオンナって、返事はこうだ。

「へえ、かっこいいね」

それが言えればまだマシで、ひどいと返事もない。それどころか「仕事の話は休みの日にしないで」とか言うかもしれない。

 

逆に愛されるオンナはこんなだったりする。

「その人のブログとかないの?どんな人なの?どんな仕事の仕方をしてるの?」

 

どういうことかっていうとね、その男にとって、その仕事が人生でどんな優先順位だったり熱を持っているのかオンナが理解できているかなんだよ。

別に仕事の愚痴を言うわけじゃない。夢や憧れの話をしてるんだ。

もしかしたら男は毎日必死にもがいて仕事をしているかもしれない。能力的にも環境的にも恵まれないけど必死に結果を出そうと仕事をしているかもしれない。その毎日の先に叶えようとしている目標や理想があるのかもしれない。そんな男の理想を体現している先輩がいる。

そこに興味を持てるかどうかって、その男自身への興味と同じことなんだよな。

 

男がミュージカルが好き、だからわたしもミュージカルが好きになった、みたいなものなら、誰でもできる。子供でもできる。

 

そうではなく、自分には本当は違う世界のことに興味を持てるかって、ちょっとレベルが違う感性なんだよ。

人は、男女関係なく、仕事のあり方にその人の人生の問題とかコンプレックスが現れるもんだ。例えば俺なら、テーマは金だったり、人との関わり、だったりする。俺の育ちとか生きてきた環境が影響した結果で、今追い求めているものがあるわけ。

貧乏な育ちで、親にさえ死ねと言われる育ちをしている俺が、さらに大人になるまで味わった惨めさや憧れを積み重ねて、45歳の俺の毎日の行動がある。

それはいくら恋人だろうと夫婦だろうと本来関係ないし興味もないはずなんだよな。

でも、そこに対してもっと知りたいって素直に思えるっていうのは、相手への興味の強さそのものだよ。

 

愛される男、愛される女って、ここの共感力みたいな感受性がとんがってる。

パフォーマンスではなく、腹の底から興味を持って相手に接しているのが分かる。

「あなたの人生に興味がある、あなたの思考に興味がある」っていう顔をして、興味津々で体中の細胞全てで言葉を聴こうとする人間が、他人に愛されないわけがない。

矢印がびんびんに相手に向きっぱなしなんだよ。

 

18歳でもそれができる女がいる。

40歳になってもできない男もいる。

25歳までできなかったけど、26歳から突然できるようになることも極まれにある。

 

そうなれば、女の見てくれなんかどうでもよくなる。80キロのデブでも深く深く愛される。おまえがいなきゃ無理だって、俺の夢とか目標にお前のことも入ってるよ、って言われるって。

 

わたしが興味あることにしか興味もてない。

それはガキが言うことなんだよ。

小学生じゃあるまいし。