大金を得る準備をしているようでしてない人たち

これはつい最近の話。

知り合いに住宅ビルダーに勤めている35歳の営業マンがいる。いつも仕事熱心で、昼は外回りや商談をし夜は毎日12時過ぎるまで事務所で図面を引っ張ったり事務処理をしたりしてるのを知っていた。だから俺も何か応援してあげようと思ってね、俺のお客さんで住宅を建てようとしている若い夫婦がいたんで紹介したんだよ。まだ20代半ばの夫婦でさ。奥さんはおっぱいが大きな元風俗嬢なんだけど、夫はたぶん奥さんしか女を知らない元童貞。子供がまだいなくて結婚したばかり。家賃が安い公営団地に住んでる。仲睦まじいし、この夫婦のことも応援してあげようと思ってさ。

俺の知り合いに信頼できる営業マンいるから紹介するよってことになった。

 

でも、どうしても夫婦で所得が低いし、大きなローンは組みたくない。それは俺が営業マンに話をした。○○○○万円までの予算でできるなら、紹介するよって。その予算はかなり厳しかったのは確かだ。さすがの八戸市でもよほど狭い土地か、小さな家しか建たない予算。しかも郊外にしか建てられないだろう。

それでも、「やります」と営業マンが言うから紹介したんだよね。

 

しかしその2ヶ月後・・・奥さんから電話をもらった。朝早くのことだった。

「アキラさんからせっかく紹介してもらったんですけど・・・断りました」

「そうか」と俺は少し残念な気持ちになって、どんな感じだったのか聞いた。

そしたら、弁護士や消費者センターを挟んで大揉めしたと。まず、最初にできると言った金額よりも1000万円をオーバーする予算になってしまい、それをきちんと説明しないまま契約事務の知識のない若い夫婦に契約書を書かせたと言う。

夫の職場の先輩がその金額の高さに心配したので値段の高さに気づいたんだが、もう契約したあとのこと。解約を申し出たら違約金が莫大にかかりますよと冷たく言われてしまった。

そして奥さんがあちこちに相談したら、いろいろ専門の機関があることが分かり、仲裁に入ってもらってようやく解約することができた。

 

「・・・という経緯なんです。アキラさん、すいませんせっかくの紹介が・・・」と奥さんが何度も俺に言う。

「そういうことなら、真っ先に俺に相談すればよかったのに!」と俺は言ったんだが、内心、ああ、そういうことかと思った。

 

その会社は本人たちに謝罪もなにもなく、紹介した俺にも経緯を説明することもなかった。奥さんからの俺の信頼がもともと厚かったからまだよかったが、もともとの信頼の厚さが4枚切りトーストだとしたら、いまは8枚切りみたいになってるだろうなと思う。それでも、相談したいことがあるので来週会えますか?と言ってくれて、俺にはまだ名誉挽回のチャンスは残ってるようで安心した。

 

でもこんな光景、俺にも経験があるなと思った。そして、ここには大きな気付きがあると、心の深いところで思った。まだ20代だった俺が同じような失敗をし、そのことについて言語化できないまま記憶の奥に仕舞い込んでいた気づきを、45歳になってはじめて言葉にできる。

今日のブログはそのことについて書こうと思ってさ。

 

Twitterに突然意味不明なツイートをしたので、なんだ?と思ってるかもしれないけど、実はこのことなんだよね。

人には器ってもんがあるんだよな。自分の実力というか器というか、キャパシティを超えるお金が突然入ってきたら、あなたはどうなると思う?なんてステキなんだと思うかもしれないけど、実はそう簡単な話じゃないんだよね。

器を超えるお金を手にすると、人は5つのものをすべて失う。

①入ってきた以上のお金

②信頼

③友人・恋人

④家族

⑤健康

だから、宝くじが億単位で当選した人間の一定数が自己破産するのはこういう理屈なんだよ。宝くじがあたったら何をする?って質問されて、「貯金」と答える人は全員自己破産すると言われている。(これが今回の記事のテーマなので後半に書く)

もちろん宝くじが当たれば、借金を返したり、ボロボロの軽自動車が高級車に変わったり、ダサすぎる服がお洒落なブランド服に変わるよ。やったこともないゴルフを始めたりね。でも、それすらまた単なるボログルマになったり、布切れに変わってしまい、結局何も残らなくなる。

 

器を越えて入ってくるのは「お金」だけじゃない。営業マンだったら「営業成績」、自営業者だったら「経常利益」、風俗嬢だったら「指名の数」、あるいは男が女にモテるっていうこともそうかもしれない。

このどれもが、器を超えるものが入ってきた途端、上の5つを無くしてしまうんだよな。

でもさ、器っていう言い方をするとなんか嫌な響きあるじゃない。特に俺みたいな上昇志向の強い人間は、器なんて関係ねえ!器なんて信じねえ!って反発する。でも器の意味は、「限界」っていうことじゃなく、「今の実力」って言いかえると飲み込めるよ。

 

営業マンで言うとね、実は収入よりも自分を見失わせるものがあるんだ。それは「賞賛」とか「承認欲求」。営業マンっていう生き物は、毎日数字に追われている。収入を上げたいっていうストレートな願望よりも、朝礼で営業成績を発表して上司にすごいと言われたいとか、みんなに尊敬されたいとか、会社の中で有績者として表彰されたいとか、そういう願望を強く持つんだ。それは悪いことじゃないんだけど、未熟な営業マンはそれが単なる虚栄心に変化するやつが多い。

そうするとどうなるかというと、今週の契約1件を欲しがるあまり、嘘をついたり、あやふやな説明をしてごまかすようにサインさせたりする。ひどいと名義借りのような虚偽契約をしてみたり、値引きするために自腹を切ったり、会社の金を横領して客にサービスをして契約を貰おうとまでする。自分は単なる赤字になってるはずなのに、虚栄心というのは怖いものだな。

サラリーマンの営業マンは、みんなその傾向がある。

不思議なことに、それは30歳前後の営業マンに多い。虚栄心に狂ってしまうのはその年代なんだよな。余談だけど、不倫で失敗するのもその年代だろ?特に男。男の30歳前後は、もう若くもないって気持ちがあるし、社会人にも慣れてしまい見栄を張りたい気持ちが強くなるのかもしれない。また、家庭でも大切にされていなかったりしてね。不倫相手に褒められたい一心でどっぷりハマっていったり。

 

どれもこれも、器じゃないこと求めるからだよ。

 

俺も経験があって、30歳を越えた頃、5つのうち家族を除いたものを全部なくした。家族は最初から持ってないから無くさなかったけど(笑)ほら、ホームレスになっただろ、俺。そういうこと。

 

住宅メーカーの話でそれを思い出したんだよね。

じゃあ、その器ってどうにかならないのって思うよね。実はその器って、準備することが可能なんだと思う。前にデフォルト設定を変えるっていうテーマでブログを書いたことがあるけど、自分にとってちょうどいいっていうデフォルト設定を変えるには色々努力必要だって話をした。

それにプラスする要素で読んでほしんだけどね。

「遠くに設定している目標を達成したとき、自分が得られているであろう感情はなにか」をはっきりと絵に描くことだと思うよ。

それが「年収」だったりすると、まあ絶対叶わなくなる。目標とは感情のことだよ。前回のブログでも同じこと書いたよね。

年収を目標にして、もし仮にそれが叶ったとしても、その先にやることを明確に持ってなければ必ずそれ以上に金を失うことになる。最悪なのは「貯金」って考えている人。貯金っていう答えは、実は何も考えていないのと同じなんだよな。大金が入ってきて→それを貯金する、っていうイメージを持つ人は、たぶん一生大金が入らない。入ったとしても無くす。必ず。何も考えていないから。

身近なところで言うと、ボーナスを1ヶ月で無くして何に使ったか思い出せない人は、大金が入ったら数ヶ月で間違いなく自己破産するだろうな。金を得る準備が出来ていないってことだからさ。

大金を得た時に何をするのか、どんな感情を得るのか、何に使うのか、明確にイメージしたほうがいいよね。

 

それが器を作っている一つの要素。

要素はもっとあって、その大金というか成功を使って何をするかっていうイメージのこと。自分のことしかイメージできない人も、やっぱり大金を使う器じゃないよな。

「大金を使って」「誰に」「どんなことをして」「どんな喜びを与えたいのか」

「大金を使って」「誰の」「どんな苦しみを」「どうやって開放してあげたいのか」

「大金を使って」「誰と一緒に」「どんなふうなことをして」「どんな感情を得たいのか」

誰かに貢献し、何かの感情を得る、というイメージが無い時、必ず失敗する。先に言った住宅メーカーの営業マンもそうだよな。結局、自分の虚栄心で仕事をし、器を越えた状態になった時、詐欺師とまで言われ、馬鹿にされ、拒否され、信用を無くしてしまった。

 

こうして書くとね、必ず反発してくる人間がいる。いや別に自分勝手に金稼ぎまくっても無くさねえし、とか。自分は無くしてねえし、とか。

いや(笑)みんなそう言うよ。無くす前は。というより、無くしていくプロセスにあるの気づいていないんだよ。

俺のかつての友人の女に、愛人家業をしていたやつがいた。愛人から毎月50万円の手当とマンションを与えられていた。そのすべてを蓄えていたとき、俺が言ったんだ。お前、貧乏に備えておけよって。

激しく馬鹿にして笑った。え?サラリーマンが20年働いても得られない貯金が口座にあるし!ってね。クレジットカードもないし借金しないし!ってね。

お構いなしに愛人のクレジットカードを使いまくっては、自宅に男を呼んではやりまくったり。(ちなみに俺もおじゃました)

でもね。愛人家業なんてクソがやるようなもの。そいつにその金をキープする器はないってことだよ。それから10年が過ぎ、その愛人家業の女は、やっぱり自己破産した。愛人が犯罪を犯して逮捕され10年以上刑務所にぶち込まれたあたりから。金があっても、それを上回るトラブルに何度も襲われて。下っていくときに俺に安っぽいネットワークビジネスを持ってきたけど、もちろん断った。器じゃないでしょって話だよね。

このオンナは今も俺の友人として付き合ってる。若さも美貌も無くしているように見える。言うことは立派だけど、何の能力もない。ただの無能なフリーターだ。年下のサラリーマンと付き合ってプレゼントや1万2万の小遣いをせびって生きている。

俺にもいろいろ媚び売ってくるが、「お前のフェラチオは歯が当たるから嫌だ」と断っている。

 

俺もね、年収1億円なんて目標立てて、それが叶ったことは一度もない。当たり前だよな。このままじゃ絶対無理だわ。

で、年収目標は全部捨てた。意味ない。貯金の目標を立ててもいいのは、作業系の仕事をする人だけ。免許を取るためのお金を20万円貯めるためにバイトしました、とかね。それならいいけど、自分でビジネスで創造していく立場になったら、きっと働けば働くほど金を無くす。何も上手く行かないからそのうち努力自体を辞めてしまう。

 

将来の感情的な目標や、俺の使命ってものを冷静に考えてみた。

すごくしっくりきたけど、今まで俺は全然逆のことをしてきたんだと思った。

 

大金を得る準備は出来てる?

借金を完済したいっていう目標しかないなら、借金の額が入ってきて終わってしまう人生になると思うよ。

 今日この瞬間、夢に向かって努力することを先延ばしにしているとしたら、それはそもそもその夢を叶える器がないってことを自分で知ってるってことなんだよ。