目尻の皺も美女な女、美形だけどブスな女

18歳のときから、夜の世界から昼の世界まで、美女をたくさん見てきた。

美女たちと軽い話から、深い話まで、たくさんの言葉を交わしてきた。

美女の本当の笑顔も知っているし、心で怒っている笑顔も、心で泣いている笑顔もたくさん見たよ。

美女たちに共通するのは、生まれたときから美形ではあったということ。当たり前だよね。でも、残念ながら18歳を越えてブスに転落してしまう美形な女もたくさんいる。いくら遺伝子レベルで美形として生まれてきても、ブスへの螺旋階段を滑り降りていくようなもんなんだ。放っておけばみんなそうなる。

 

でも、23歳を越えて、美女として君臨する女に共通する体験ってある。

 

それは誰かにブスの防波堤になってもらった経験があるということ。

 

「お前、ブスだね」そう言ってくれた男がいたかどうかなんだよ。

お前はブス、と美形な女に言うのは勇気がいることなので多くの男は言わない。かわいいね、綺麗だねと言っているほうが楽だし安全だからだ。

お前、そのブスどうにかならないの。って言われる女は、23歳を越えて美女として君臨するよ、必ず。

 

勘違いしてほしくないんだけど、「謙虚になれ」という話じゃないんだよ。ブスの防波堤って。

本音で付き合ってくれた男がいたかどうかってこと。

そうやってブスへの転落から救われた女に、レベルの低い男は声をかけることすら許されない。遠目にチラチラ見ることすら、男のコンプレックスを刺激してしまい、できない。

ブスは努力しろよって、美女に言う男といたかどうかは、その後の美女人生を大きく左右するもんなんだよ。

 

だから、美女の多くは性格がいい。残念ながら見た目は美しく、内面もそれ以上に美しいもんだ。不公平だと思うかもしれないが、それがブスの防波堤ってもんなの。

 

昔、俺の友達にいわゆる美形な女がいた。

26歳。誰もが美人だと言うと思う。見てくれの努力は本当に怠らないからね。背も高く髪の毛はつやつやで透き通るような白い肌で。

でもね、ブスだなとしか男に思われてない。もちろん、レベルの低い男は可愛いとか綺麗だねとか一生懸命言って取り入ろうとする。残念ながら、まともな男は1人も相手にしてくれなかった。美女ではあるけど、内面に見合った同類の男としか付き合えてなかった。

 

その理由は話すとすぐに分かった。

「話にならない」んだよ。会話にならないというか、会話したくない。

どんな感じかというとね、例えば・・・

「共感を示して欲しい」のか、「一緒に考えて欲しい」のか、2つの違いが全く分からない感受性をしていたんだ。

 

俺が彼女にこんなことを話したことがある。

店の女の子が難しい子で、叱られるとふてくされて出勤しなくなる。でも俺は性格を知っているのでご機嫌を取りながらまた出勤してもらう。それが何度も繰り返されて、俺もいい加減疲れていた。

 

「ほんとさ、そんなわけで疲れるんだよね」俺は愚痴を言ったつもりだった。

別に受け流してくれたり、それは疲れるわなーって共感してくれたら別にそれで済む話だったわけ。しかし、その彼女が言ったのは

「そんなスタッフをなんで首にしないの?何か弱み握られてるの?私ならすぐに首にする」だった(笑)

いや、苦笑いしか出ないよ。俺も真顔になるよね。しかもその話がいつまでもしつこい。その子はまでにどんな店にいたの?だの、他のスタッフとどんな雰囲気で付き合ってるの?だの。

いやうるせえよと言いたくなったので、俺は話をするのを打ち切った。

 

逆にこんなこともある。

俺はビジネス上の問題で判断をしかねていた。経験もないときだったから、そのまま進むべきなのか、撤退すべきなのか、それとも違う考え方があるのか。そこで彼女に世間話程度でそんな話題をしたことがある。

答えはこうだった。

「すごーい、そんなレベルで仕事してるんだねー。私もそんな仕事してみたーい。応援するしかできないけど、頑張ってね。背中マッサージしてあげよっか?」

 

・・・いやいいわ。なんでもない。そう言ってまた話を打ち切った。相談するのが間違いだった。

本当に、会話にならないというのはこのことだ。

 

26歳。今まで誰からもブスだと言われたことがないままだったんだろう。結局彼女とは俺は必要以上の話をするのを止めた。同じように、話をしなくなった男が多かったと思う。見てくれはものすごい美形なんで、あまり頭の良くない男ならチヤホヤするよ。でも感受性がポンコツの三流品なんで、頭の悪い男とレベルの低い争いを起こす。DVやらなにやら。その後、よくわからない男と結婚していたけど、子供を作って離婚した。離婚後、俺に頻繁にメールを送ってきていたけど、返事をするモチベーションもわかず放置し、そのままいつしか携帯が変わって連絡をしなくなった。俺は存在すら長いこと忘れてしまった。

 

共感を求めている場面で共感を示し、意見を求められている場面で意見を言い、笑いが必要なときには笑い、しんみりするべきときにはしんみりする。

人として当たり前のことができないことを「ブス」と言うんだ。

お前ブスだねって言ってくれるっていうことは、そのポンコツな感受性に苛立つまともな男がいたということ。

見た目が美形だから、周りの男が怒らせないようにチヤホヤばかりされた結果、彼女のようなブスが出来上がったわけだ。

 

じゃあ、俺がブスだねと言えばよかったかというと、俺は言わなかった。

なぜならもう26歳だったから。

ブスの防波堤を築いてももうブスの津波が押し寄せてしまっているんだ。手遅れってやつ。

 

今もああやってズレまくったコミュニケーションして、粗末なおっさんと絡んでは喧嘩して繰り返してるんじゃにのかな。ブスって惨めなもんなんだ。

 

だから、あの時代、俺はいつも20歳くらいの子たちに「お前ブスだね」と言うことが多かった。

今のコミュニケーションってブスだよって。自分が言いたいことを言うのはブスがやること、相手が聞いて欲しい気持ちを聞いて言葉を選ぶのが美女がやること。

それを20歳くらいの見た目の美しい子達に教えながら、おまえはブスだと言い続けた。

 

やっぱりね、その子達は40歳を目前とした今も、そりゃもう美しい女たちになってる。美女は目尻の皺も美しいもんだ。すげえなと思う。

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