精神疾患が家族にいると、家族が壊れる本当の理由

精神疾患にもいろいろあるけれど、うつ病やパーソナリティ障害の患者がいる家族は、多くの場合家庭がぎくしゃくしている。

最初は家族も献身的に面倒見てくれる。親とか旦那とか妻とかきょうだいとか。職場も気を使ってくれる。みんな、原因を作ったのは自分がストレスをかけたからじゃないかって反省もあるからね。最初は、ゆっくり休みなよって言って、なんでも好きなようにさせてくれる。仕事はいかなくていいよ、仕事こなくていいよ、良くなるの待ってるよ、焦らないでね、頑張らないでね、とか言われてね。

でも次第に家族との関係も、職場での立ち位置も、ぎくしゃくし始める。家族の誰からが苛立ち始める。特に苛立つのは、父親と上司。父親からきつく言われる母親が次に苛立ち、上司の次に同僚が伝染するように苛立ち始める。

精神疾患の本人はその理由がなぜか分からない。

自分が病気だからこうなんだ、病気だから迷惑なんだと、考えてしまう。お金稼がないからこうなんだ、とかね。

本人はどんどん追い込まれていき、病状は致命的なものになってしまう。

 

でも、原因は違うところにある。

家族が優しく、家族思いであればあるほど、事態は混乱していく。

精神疾患が家族に1人いると、家族が崩壊する本当の理由は、

「正確に物事を伝えようとする感受性がヒトカケラもない」家族が一人いるせい、ということなんだよね。

 

精神疾患だけじゃなく、この正確に伝えることが大切だって思ってない人が家族にいる場合、必ず人間関係が壊れる。

 

例えばこんな感じ。精神疾患じゃなくても、普通の家族でも。お父さんが、少しグレて引きこもりになった息子がいる家庭。

家族思いの父親が、息子の様子をお母さんに訊きたいとする。

 

父「あいつはずっと学校行けてないけど、今日は何してたんだ?」

母「部屋にずっといたと思うよー」

父「部屋にいて何してる様子だった?」

母「ゲームしてるだけだと思うよー」

父「・・・いや、俺は正確に伝えて欲しいんだよね。ゲームしてるだけだったら学校行けるんだし、それだとただサボってるだけということになるだろ」

母「そんなこと言われても、あの子の正確な気持ちなんか分からないから苦労してるのに・・・」

父「正確な気持ちを教えてくれって言ってない。」

母「そんなこと言われても・・・」

 

たぶん、この家庭はそう遠くないうちに壊れる。グレてるとか、引きこもってるという異常事態が起きた時に、この母親に「正確に伝えることの意義を理解する」という感受性が欠けているせいで、物事は絶対に進展しなくなる。

 

ここで、父親が求めていたのは、息子の正確な心の内を教えろということではないよね。それが正確に伝えるということじゃない。

父親が聞きたかったのは、「自分と同じ保護者であり、同じ目線で心配している母親が、息子と接してみて何を考えたか、何を感じたか、問題解決に向かって何ができそうか、何が障害になっているのか、明日はどうしようか」という、母親の主体性なんだよね。

でも、この母親は主体性もなく自立もなく、社会経験もないんだろう。正確に伝えようとすることで、同じ立場で相談する、問題を共有する、共感し合う、ということが出来るという実体験が一度もない。

言い方を変えると、問題解決のプロセスを経験したことがない人間が家庭に1人いると、簡単に壊れるってことだよ。

 

この母親と接していると、父親は次第に苛立ってくる。

おととい、学校の先生が家庭訪問してきたということを後で何かの拍子に耳にし、愕然とする。そういう「事実」さえ伝えることが出来ない人間なのかと。そんな能力しかない女なのかと。

先生が訪問して何を言ったのかも、質問しないと出てこない、それもどうやら不正確なものらしく。

 

そうすると、引きこもりとかグレるっていう本人の問題が、母親によって悪い方に増幅され、家庭が複雑に混乱していく。でも母親は子供に言う。

「お父さんが悪い」

「あなたは何も悪くないのよ」

でも子供に言わるだろう。

ババア、ムカつくんだよ顔見せんじゃねえよ。って。そして母親はさらにそれも父親のせいだと思い込む。

 

精神疾患の場合も同じだ。

本人の病状ではないところで、周囲が混乱していく。

 

もし家族に、正確に伝えることができない人がいる場合、やらなければならないことがあるんだよ。

それは、この家族だとしたら、父親が全部を背負うということ。

父親が、母親も息子も丸抱えし、息子を治してやるために母親を利用してうまくやろうと覚悟すること。共感や共有ははなから諦めること。

 

仕事でもそうだよね。問題が起きた時、問題解決のプロセスを踏めないような能力のない同僚ばかりだったら、自分が全部仕切るしかない。でも仕切ってると分かるとそっぽ向いてしまうのも能力のない人間たちだから、持ち上げつつ、褒めつつ、問題が解決するように自分が全部をコントロールするようにしなきゃならない。

問題が起きても、自意識が大切な人なんて、ものすごく多いんだよ。優秀な人はその事実に打ちのめされそうだけど、それが現実だから受け入れなきゃならないね。

 

正確に伝えることの価値を知らない人には、そもそも関わるべきじゃないんだけどね。

 

 

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