視点操作による洗脳スキルにお気をつけて

こんなツイートを見た。そこそこファボがあって、人気があるようだった。

引用するのは忍びないので、ツイートをコピペする。

 

「不倫は性欲処理」

これについていろんな意見があるけど。

結局のとこ

「誰かに必要とされたい。」

が、マジョリティだと思う。

それがセックスなのか。

気持ち的な何かなのか。

そこは違っても。

みんな満たされてないんだよ。

何かが。。

 

というツイートだった。

 

もちろんこのツイ主にさほどの知性も能力もあるとは思えない。でも知性も能力もないからこそ、このロジックが最近ネットの中にものすごく多いなと恐怖を感じてしまう。

 

最近、「視点操作による洗脳スキル」っていうのが世の中に存在するんだと気づいた。

それおかしいだろっていう意見でも、それを読む視点を操作されてしまうと、突然共感を覚えてしまいかねない。

 

上記のツイートを俺がパクって、言い換えてみる。

 

「戦争は必要悪」

これについていろんな意見があるけど。

結局のとこ

「みんな大切な人を守りたい。だから戦う。」

が、マジョリティだと思う。

それが憲法改正なのか。

改正反対的な何かなのか。

そこは違っても。

みんな大切な人があるんだよ。

何かが。。

 

もし戦争は悪いこと、戦争は悲惨なこと、だから反対って思っているとしても、視点を揺さぶられると、「そうか、大切な人っているもんな」と論理をすり替えさせられそうになる。

さらにそれに憲法改正なんていう大鉈を振りかざして同列に扱うと、もう遠近感もなくなるだろう。

 

ネット社会には、必ずしも知的に能力が高い人ばかりではない。本来なら半径5メートルの世界で生活していた労働者がほとんど。俺が高校生だった1989年は当然インターネットなんて一般的ではなく、青森県に住んでいる圧倒的多数の労働者たちは、「靖国通り」がどこにあるのか、渋谷のラブホテル街はなんていう坂にあるのか、なんてことすら知らなかった。縁すらなかった。

でも、今は調べようと思ったらすぐに調べられる。正確かどうかは別にして、その単語の意味を調べてみることはできるよ。

靖国通りの意味を調べるなら害はないが、ろくに学校の勉強もしてなかった人たちが慰安婦についてネットで調べてみると変なことが起こる。

慰安婦問題の論争はどこかに飛んでいき、「そうか、韓国人は嘘つきなんだ」と突然妙ちくりんなヘイトを鵜呑みにしてしまう人間も出てくるわけ。特に男はネットに書いてあることを全部真実だと思いやすいし、ここでも視点を振り回された結果で。

知性があまり高くなければ、誰かに強引に、胡散臭い論理へと脳みそを組み替えさせられる空気に鈍感になるだろう。

 

Twitterには胡散臭い情報が山程ある。

恋人が行方不明になりました、拡散してください。

後続車に煽られて、しまいには運転手が降りてきて怒鳴られました、キチガイです。

プロ野球選手がマナー違反の行為をしていました、拡散してください。

それらは、必ず視点を操作するような文章がくっついている。

 

恋人が行方不明になりました、だけではなく、こんな枕詞がついていたらどう思うだろう。

「誕生日を2人で祝って手をつないで家まで送っていったのですが、お父さんに見つかると面倒だからって、家の近くの角で別れたんです。それっきり家には帰っていないらしくて。彼女は、最近誰かにつけられている気がすると言っていました。今思うと、なんで真剣に話を聞かなかったんだろう。」

もしかしたら、読み手は、彼女にさぞかし愛されている彼氏だったんだろうと勘違いする。さぞ悔しくて、いなくなって焦っているだろうとも思う。

でも実際はどうか。

「彼女に嫌われて連絡が取れなくなり、その理由は十分分かっているけど、このまま彼女と別れてしまうのは嫌なので、行方不明になって焦っている自分という演技をし、世間の同情を引きながら彼女に自分がいかに愛しているかの印象を与えたい」という狡いストーカーだったとしたら。

 

行方不明です、だけでは「知らんがな、つきまといかいな」と言う人も、枕詞で視点を操作されたら行動が変わってしまう。

 

世の中、論理を用いて感情に訴えかけるのが優秀が人間なんだが、

時折、感情を用いて論理をすり替えようとする、悪質な人間もみかける。それが意図的か天然かは別にして、嘘・欺瞞・詭弁が若い子に変な影響を与え続けているという現実はあると思う。

 

だれかずる賢い人間が、意図的に操作するならともかく、現代って知的に高くない群衆が相互に視点操作で洗脳しあい、ろくでもない空気を作りやすくなってる。

無自覚に洗脳し合うので、着地点が誰にも分からず、気がつけば何もかも破滅していることがないようにしたいもんだね。

 

胡散臭い雰囲気が、本来知的に低いはずのTwitterに漂っているよ。